理事長所信

2022年度 理事長所信

一般社団法人 下妻青年会議所
第45代理事長 齋藤 雅英

はじめに

はじめに・・・
私は16歳の頃に家庭を築き、当時は一日一日を生活していくことが精一杯だったことで、やりたくないと思う事もやらねばならず、自分自身の人生を生きている実感のない日々を送ってきた。時に自身の置かれている境遇を悔み、果てに家族に八つ当たりすることもしばしばあり、日々もがき続ける中後悔のない人生を送りたいと30歳を機に一念発起し、下妻の地で小さな飲食店を開業したことが始まりだった。お店の経営は初めから上手くいくはずもなく、家族とも距離が生まれ八方ふさがりになっているときに下妻青年会議所に出会い初めて存在を知った、私から見るJCは本当に仲が良くお互いに信頼し合っていると一目で感じたことを今でもはっきりと覚えている。ちょっとした出会いから入会を誘われたとき、行き場を無くしていた自分の心に嬉しい感情と不安が込み上げていた。時間もお金も全然余裕がない事から躊躇いも在ったが現状を打開したい一心で入会した。今考えてみれば環境を変え自分を変えるきっかけが欲しかったのだと自己分析できる。あの時入会していなければ今でもただ生きているだけの人間だった事だろう、後に気づかされたことから青年会議所は己を変革し良化へ導く最高の学び舎だとハッキリと言える。
40周年事業に向けて、同期入会の仲間が様々な課題難題に対して成功のために本気で向き合い、諸会議において皆の共感を生んでいることがとても羨ましく、同じように事業を創り上げたいと心に火が付いた私は委員長職の担いを志願した。いざ事業構築に一つひとつと取り組み進めていく過程は、想像を遥かに超えた壮絶な日々であり、委員会メンバーが同じ志で歩んでくれたおかげで、多くの人々にJCの運動を伝えることができたと感じている。事業を終え溢れ出る感情に言葉を失い、頭で捉える感覚とは異なる感情に感謝の想いと涙が止まらなくなったことを今でも忘れることはない。一人ではとても越えることのできない壁を前にし、手を差し伸べ支えてくれた沢山の仲間への感謝を一人でも多くのメンバーに味わって欲しい。あの時感動を与えてくれた心を繋ぐ運動を下妻青年会議所のメンバーと縦横無尽に展開したい。
単年度に凝縮される下妻青年会議所の魅力は長期ビジョンに向けられた年度ごとに掲げたスローガンをテーマに1年間を読み解き、一心不乱に委員会が目標に向かう実体験にある、決断した己の覚悟と団結した仲間の強さが、自発的な行動によって得られる成長を礎に、下妻青年会議所に繁栄をもたらすと確信している。

効果を最大限に高める事業構築

議案書作成に取り掛かる前に委員長上程者が事業プレゼンを行い取り組みを周知する。
事業を構築するうえで最も重要なのが調査である。どんなことが問題なのか、なにが課題なのかを捉え背景が明確に見えてくることで、何を成し得るべきかを的確に目的として行う事を手法にする。調査段階で十分に情報を得ることが理解になり、知識が高まる事で相手に伝えることができる。やりたい事を具現化するためには全体像を捉え説明できるまで調査をすることだと考える。手法を目的にしてはいけない、調べを疎かにしてはいけない、自分の知識にまっすぐに向きあおう。

LOM力向上の取り組み

直前理事長、顧問による数の拡大後の組織拡大への取り組みとして副委員長、フォロアーメンバーにLOMがどのような仕組みで形成しているか、理事会議、財政規則審査会議、正副理事長会議での各会議によってすべての意思決定がなされている事の意味を明確に説き、何よりも企画運営を統べる委員会の重要性を落とし込み議案書の理解を深め、時に楽しく末に本気で青年会議所運動を推し進める共通認識へ繋げ、自発的にJCでやりたい事を見つけられるよう団結して運動を拡大する。

志高きメンバー60名を超える絶対的な会員拡大

下妻青年会議所の歴史と伝統を継承し、地域に反映をもたらす組織として総在籍数60名以上のメンバーでバトンを繋ぐ。
会員拡大の任を預かった年の私は、拡大は人を増やす為に行うものとして捉えていた。具体的目標数値に対して仲間を増やす事を名目に取り組んでいたことで目標入会数は達成したが、退会したメンバーを思うと組織の拡大には繋がらなかったと感じている。会員を増やすことはあくまで手法であり、メンバーが増えることで成しえる効果をしっかりと捉え、様々な意思のもとに多くの思考が集まることで事業はもとより活動が最大化してゆく仕組みとして組織拡大となり、地域にもたらす影響力も増加し、地域に必要とされる運動を展開することとなる。最良の効果を生むため手法は少し背伸びをする。維持ではなく発展する目標値を必達拡大と命名し、強い意志で組織を拡大する。

学びと自信を得る人財覚醒

地域に住まう人材として解らない事や知らないことは自分の知識になるまで調べることで最良の選択を模索し、青年経済人としての知識と教養を培い、自己成長の過程で情熱を奮い立たせ、自信を有する人財として覚醒する。
目的があると何事にも臆さずに挑戦することができる、最良の結果を出せば自ずと自信に繋がる。繰り返しが経験となり、人を牽引する力を養い人としての魅力が磨かれてゆき、他人を惹きつける人間となることで言葉が影響力をもつ。自信をもって自らの想いを言葉にすることで魂が宿り、相手に伝わることで共感を得ることが言魂となり想像を具体的にし、実際に物事を起こすことで成功を体感し自分の生き様を知ることができる。人の思考は日々の習慣に基づき実社会においても無駄にすることはなく、少年期と呼ばれる時期に自ら目標を設け達成に向けて行動し、なぜ達成したかどうしたら達成したかを考えることでやり遂げることを喜びに感じとることだろう。青年会議所で得た経験が仕事に対する考え方や行動を裏付け、JC×ビジネスの相乗効果を得ることができる。職種によってはJC入会が仕事に直結したメンバーも多いと思う。直接効果を生み出す場合完結型の効果であることが多く、さらに効果を求める場合は今まで以上の行動が必須となる。こうして自己成長をしてきた人の一方でそうでない人もいたはずだ。人脈構成や地域への貢献に向き合い着々と能力を高めている自己成長は必ず実を結び大成する事と確信する。それぞれの考え方や価値観が青年会議所を手法として個人の目的が成された時、青年経済人として大きく社会に貢献する事だろう。この自己成長を覚醒と捉える。今までに学びこれからを歩む唯一のリーダーとなるべく、自他共に成長し続ける機会を提供する。

愛と希望のまちづくり改進

地域に住み暮らす人々がまちに興味を無くしてはいけない。まちおこしフレーズが耳に残り口ずさみ心に灯るとまちの最上位目標になる。まちのテーマを生み出そう。ベビーファースト運動の拡散、賛同を県下一強力に、幅広く浸透させる。
家族、世帯が増加する背景として生みやすく育てやすいまちである必要があり、安心して住まえるまちを創造してゆくまちづくりの仕組みをLOMが推進する。いつだって何かが変わる時や起こすときは批判があるもので大きければそれだけ効果は大きくなる。一人の行動が共感を生んだ時無限に広がる波紋を起こす。我々がまちづくりの投げ石となり進み続ける。
青年会議所活動の中で各種存在するまちづくり団体と協力体制を模索して来た。少しずつ協定や要請が繋がりつつある今、手法は違えど共通の目指すまちづくりを見据えたい。
未来の青年とまちのスローガンを構築する。強烈なキャッチフレーズが意味をもった時、人々は口ずさみ共通のイメージを抱く。向かう方向が定まり少しずつ前進してゆくまちづくりの運動サイクルを先駆けよう。
共に地域を愛する者同士が人を愛する心を養うことで思いやりのあるまちとなり、沢山の思い出を胸に郷土愛を深め自ら地域の魅力を伝えより一層の希望溢れるまちにしよう。
我々の活動はまちに留まらず可能性をさらに追い求め下妻青年会議所の一丸となった事業がブロック大会開催に向けてメンバー全員で活動エリアを目的地とする事業開催の綿密な準備に取り組み、まちの未来を想像する。

未来へ勇躍する45周年記念

勇ましく歩み続ける我々の活動を振り返り長期ビジョンへの覚悟を強く発信し、未来に繋ぐ想いを全員で共有し最上位目的のもとに団結する。
40周年記念事業に魅了された私の想いは50周年への架け橋となる45周年を盛大かつ壮大に執り行うことにある。40周年に定めた長期ビジョンを受け継ぎこれからも継承してゆく熱い想いを、未来の有志に伝えることを使命に先輩諸氏への敬意と長期ビジョンへの覚悟を表明し、さらなる想いを中期ビジョンに込めて記念式典を開催する。
年輪のように積み重ねてきた歴史が脈々と引き継がれ、未来を描く原動力へと導かれてきた歴史を振り返り伝統を背に未来への歩みを今一度見つめ直す。現役メンバーの勇ましい姿を過去5年間のスローガンに乗せ、高い志と士気を強固にすべく感謝を伝え未来を誓う記念事業を開催する。5年後に向けた一歩目として我々の団結を揺るぎないものとし、50周年へと邁進する。

専務室

一貫した規則で物事を捉え、臆さず組織の改革を進めることを使命とする。徹底したスケジュール管理により事前に活動を公開し、2週間前に出欠の確定を取り、委員会内での統制を整え当日までに参加の意味を具体的に伝えることで要請に対しての参加率を最大値まで引き上げる。各会議において理事メンバーは事前に資料の確認を怠ることなく、簡潔な意見、質問を用意することが会議に臨む完全な準備として徹底し、各案件を時間で区切ることで効果的な会議を設営する。
議事録を音声データとして委員会へ提示し、会議録に起こすことで意見の意を明確にし、本意を平に伝えてゆく。耳と目を通して心に届く広報としてデザイン性・効果・動きを重要視した見せる戦略と同様に活動やLOMの取り組みを記録として残し拡大戦略ツールを提供する。
様々な変化を求められる昨今、柔軟に物事を捉え最良を得ることは必須となる以上、コンプライアンスの遵守が義務付けられる、変えてゆくものよりも変わってはいけないものを重要視し組織の統治を図り、例会の規模に対する予算ではなく背景・目的に費用対効果を追及した、手法を目的としない財政を確立する。
人のあり方ではなく自分自身のあり方を青年会議所として最大限追及する。限りある現役時間を後悔しないために日本青年会議所が提供するJCプログラムから成長の機会を存分に活用させてもらい、JCプレイヤーとして卒業までの自己成長を最大限迄引き上げる。

下妻青年会議所が誇る強靭な出向者支援

時に頑なに、時に柔軟に、仲間の決断と覚悟を背負い出向者を輩出するLOMとしてすべての要請に万全に対応する必要があり、これこそ下妻青年会議所が誇るLOM力と言える。やると決断し行動する仲間を全力で後押しすることで団結力を高め、一丸となり参加することで個の経験が豊富となり、覚悟を決めた下妻青年会議所のパフォーマンスを強大に膨らませる。数多くの経験と成果を持った正副理事長による組織の底上げは外を知らずして成しえることは無い。何もせずに歩みを止めてはいけない。恐れずに突き進もう出向は自分の可能性を広げ己を磨く人との出会いが待っている。下妻メンバー全員で出向して活躍の場をさらに一段階ギアを上げてさらなる高みへ挑み、広い視野と影響力で地域ブランドを高めよう。

最後に

PRIDEを核にもつ。後悔は己を否定する事、反省は自分を磨く事、悔いのない選択をする。やると決めたことをやり切れたかどうか、言われたことだけで終わらせず、自分の意思となるまで考え続ける、正しいか間違っているかではなく、それが何を生み出し、どんな結果になるのかを想像することで自信をもって突き進む。やり切った人間だけが見える景色を共有しあう信頼関係こそが、あの日JCを初めて見た光景に重なる一生の友と呼び合う同志ではないだろうか。生涯の友とはいつだって対等であり、私には下妻青年会議所を卒業してからもずっと仲間でいたい友がいる。

 

実現
 

~想像できる全ての物事は 実際に起こす事象である~
 

青年会議所に入会して志同じく活動する同志たちへ。絶対に成功しよう。
夢や理想を無限に描こう。そして、実行してみようじゃないか。
ダメな時はできるまでやろう。その希望は絶対に実現する。
人の願いや想いも実現しようじゃないか。自分の夢になるまで夢中になろう。
人の希望は絶対叶えよう。何度でも言う。絶対に成功しよう。