【2019年度 理事長所信】

一般社団法人 下妻青年会議所
第41代 理事長 松田 浩一

はじめに

20歳で家業を継いだ私は、青年会議所に出会うまでただ仕事をこなすだけの日々であった。現状を維持していれば、なんとかなるだろうという安易な考えで、辛いと思ったら、逃げて楽な方にばかり目を向けていた。自分の中でこのままじゃいけない、どうにかしなければ、自分自身変わらなければという欲求はあったが、どうしていいか分からず安易に時を過ごしていた。

それから5年が過ぎて、25歳の時に下妻青年会議所に出会った。当初、私から見た先輩たちはとても輝いていた。なぜこんなに人前で堂々と話すことができ、そしてスピーチがうまいのだろう。と疑問に思った。また、仲がとても良く、年齢がバラバラなのにこれほど楽しく話しているのはなぜだろうと思っていた。そんなところに、興味が湧き委員会に出席してみると、JCについて熱く真剣に議論し、頭の回転が速く、イメージ力があり、段取りがもの凄くよい。先輩たちのカッコいい姿をみて、私もこうなりたいという気持ちが高まり入会の決断をした。入会後は驚くほどに自分の世界観が広がっていった。
そして、入会して11年目の本年、感じているのは青年会議所の仲間たちから多大な恩を受けてきたことである。青年会議所の様々な活動を通して、将来の展望を見据え運動を展開することの大切さ、目的に向かい努力することの大切さ、仲間とともに協力し合うことの大切さを学び大きく成長することができたと感じている。この受けた恩を直接相手に返すのではなくこの地域、仲間に「恩送り」という形で送ることで、送った恩は巡り巡って恩を授けてくれた人や家族や仲間に届いていく。私は第41代理事長となって「恩送り」をすることでより良い下妻青年会議所を創っていく。

下妻青年会議所のブランド価値を向上させる組織運営及び事業発信

下妻青年会議所では例年、素晴らしい事業を数多く行っている。だが、事業を開催しているのが青年会議所ということをあまり市民に認知されていない現状を肌で感じる。市民への認知度を高めていくには、統一感を持ったスピード感のある情報発信をはじめ、戦略的な広報活動を行う必要がある。HPやSNS、メディアなど、あらゆる広報手段を検討し、発信媒体のそれぞれの特性を理解することでより有効性を高め、求められる情報とは何かを理解し、価値のある情報発信を実践していくことで、下妻青年会議所のブランド価値を向上させていく。また、誰もが信頼する組織となるために、メンバー全員がおもてなしの心を持ってより主体的に参加できる総会を開催し、効率的な諸会議を行ない、組織内の規律意識を強め、統率された強固な下妻青年会議所を形成していきたい。そして、退会者を減らすために、いかにしてメンバー一人ひとりの出席率を向上できるか、JCにメリットを感じてもらえるか、フォローアップ制度を策定して下妻青年会議所がさらに一致団結するように目指していく。

JCの魅力を伝えるメンバー全員一致団結した会員拡大

入会した当初2009年度、会員数は28名。そして、2016年度には61名にまで会員が増えたが、それから卒業生が多く、現在は40名ほどの会員になった。その波を経験してきて分かったことだが、メンバーが多い方が当然発信力も上がるし、事業の規模も必然的に大きくなる。多くの市民にメンバーを通して、下妻青年会議所の魅力や事業が伝わるということである。そして、下妻青年会議所のメンバーは入会前と比べてどう進化したか。自分自身がどのように変わったか。仕事にはどんな影響があったか。これから仲間になるであろう相手が求めているニーズは何なのか。実例を持ってJCの魅力を伝えることで同じ志を持つ仲間を増やしていきたい。そして、2020年度のメンバーが純増5名以上になる会員拡大をするために具体的な目標数字を立て、スケジュール管理をすることでメンバー全員が一致団結して結果にコミットする拡大の委員会を創りあげたい。また、メンバー同士について深く知るため、交流の場を積極的に設けることで絆が深まり、より良い下妻青年会議所を創りあげよう。

下妻青年会議所の将来を担う決断力のあるカリスマの育成

近年、下妻青年会議所の中心を担っていた多くのメンバー達が卒業を迎え、新しいメンバーが多く入ってきたことにより、LOM内の世代交代が進んできた。それにより、JCを深く理解しているメンバーが減少してきているのが現状である。しかし、下妻青年会議所には、2019年度卒業生を筆頭にJCについてとても熱く語り男気溢れるカリスマ性のあるメンバーがいる。このカリスマメンバーの熱い話を聞き、背中を見て憧れを抱くことで、自身でもこうなりたいという目標となる。そして、目標を決めてそれに向かい様々な修練を積み続けることで、自己成長が繰り返され自らもカリスマへと進化していく。また、カリスマには一度やると決めたらブレずに最後までやり遂げる魅力がある。安易な選択ではなく、根拠に基づいた決断をすることで決断力を磨いてほしい。カリスマになるにはカリスマの力が必要である。カリスマがいる間に一人ひとりが資質向上を図り、JCについて深く理解して、下妻青年会議所の将来を担い仲間たちの心を惹きつけるカリスマメンバーを育成していくことが急務である。

地域経済を活性化させる地域の魅力発信

人口減少時代の到来により、今後下妻青年会議所エリアでも人口減少の大きな波に呑まれてしまう可能性が高い。地方人口の減少は、我々自身の大きな問題であり、地方の経済規模が縮小し、経済的に余裕のない企業が増えれば、我々の活動に参加してくれる新しい仲間を見つけることすら難しくなってくる。では、定住人口を増加させるためには何をすればいいか。それは、地域経済を活性化させることである。地域の経済が活性化する要因として考えると、地域に根付いている魅力や特色と、それに密接する人が大きく関わっている。この魅力や特色を地域に住む人々が認識するために、まず我々が地域の問題点、発展する可能性、人々の需要を把握することが必要である。そして、この地域だからこそ生み出すことができる魅力や特色を発信する機会を創出することで、多くの市民に地域の魅力が伝播され、地域経済が活性化していくことにつながっていく。メンバー一丸となって全力で行動することで、より良い地域を創っていき、定住人口の増加を図りたい。

光り輝く青少年の育成

具体的な未来を想像する時、人はドキドキワクワクする。自分の中で未来を予測して次の瞬間に期待し、気持ちが高まっていく。その胸の高鳴りを感じ目的に向かって精一杯努力し未来を近づけること。また、その中で成功することや失敗することもあるが、その経験を活かして、次にどうするかを考え未来に繋げることこそが、私は心身ともに成長する機会だと考える。子供達にはスポーツや勉強、発表など、様々なことでその機会が訪れることが多い。2019年度下妻青年会議所では子供達のためにドキドキワクワクしながら未来を想像できる環境と社会を創る事業を行う。そして、事業を通してあらゆる成功も失敗も目的達成に近づくためのステップということを学ぶことで、光り輝く青少年を育成していきたい。

継続事業について

オセロ大会、学童野球大会、わんぱく相撲下妻場所という事業を下妻青年会議所では、例年継続事業として開催してきた。昨年は、下妻青年会議所一団体が開催するのでなく地域でできる事業となるか委託先を検討してきた。今年度は、時代のニーズに合っているか、本当に継続事業として我々が開催する必要があるかを再検討し、今一度、歴史を振り返り創始者の話を聞き、今後の展望について勇気をもって決断する時である。

スピーチをする機会の増加

青年会議所では、人前でスピーチをする機会が非常に多い。私の入会した当時の委員会では常にメンバー全員3分間スピーチを実施していた。最初は、ほとんど話すことができなかったが、委員会の度にスピーチをする機会があるので、常に何を話すか考えて委員会に臨んでいた。それが、今でも脳裏に焼き付いている。また、スピーチの機会を設けられると話に参加できなかったメンバーも自分のことを話すことができる。スピーチを聞いたメンバーは親近感を持ち、さらに交流も深まることだろう。2019年度は全事業、全委員会、全会議でメンバーにスピーチをする機会を設けていくことで間違いなく自身の成長に繋がると確信している。

結びに

青年会議所は自分から関わっていかないと全く成長しない。参加することで色々な修練の場があり、JCについて考えていくようになる。その過程で真剣に議論しあい、共に事業を創りあげ、そして開催して達成するからこそ、仲間たちとの友情が育まれ、成長する。自分自身が成長すれば自ずと仕事にも繋がっていくことだろう。だが、意外と自分のために全力を尽くそうとすると、甘えが出たりすることも多い。それが、「地域のため、人のため」だと全力を尽くせる。これをシステム化しているのが青年会議所である。なので、全力でJCに取り組めば取り組むほど、必ず自身も、地域も、青年会議所の仲間も成長する。

そして、最も重要なことが自分の腹の中におちる決断である。ただ、決めるのではない。中途半端だと他人に何か言われるとブレてしまう。本当の決断というのは、絶対に「やる」と断言して腹の中におとして決めることだ。決めれば、それを行う方法は無限大にある。何か予測不能な事態に陥って不可能かと自分で思ったとしても諦めずに突き進もう。方法は必ずあるはずだ。まず、決める。そして、やり通す。これが、物事を成功させるための絶対的法則だと思う。今後、人生において「やる」か「やらない」かを決めなければならない時が来る、その時は「やる」と決断しよう。今日という日は今日しかない。二度とやって来ない。「今、自分がやらなければいけないことはわかっているはず。だから、今自分がやる」という覚悟を持って挑戦しよう。私は2019年度理事長職を情熱をもって参加100%で行動することを決断する。そして、仲間たちとともにこの地域の明るい未来を切り拓くことを確信している。

今こそ、決断する時

~やるかやらないか、その時はやる~